閉じる
カテゴリー
もっと見る:中国語

中国語:「切结」「立书」の意味と訳し方

目次

中国語「切结」の意味と訳し方

契約書や誓約書など、中国語の法的文書を翻訳していると、切结(qiejie)という言葉を見かけることがあります。

切结は、現代中国語ではほとんど使用されません。

しかし、台湾では、公的文書や法的文書などにおいて中国語古語をいまだに多用しており、切结はよく「切结书」として登場します(台湾の場合は繁体字「切結書」と記載しますが、ここでは簡体字で表記します)。

大陸で事業を展開する台湾系企業が「切结书」を使うことも少なくありません。

切结は多義的で、その意味は少しもやっとしますが、日本語の「誓約する」「表明する」「声明を出す」「宣言する」「宣誓する」「保証する」あたりに相当します。

相応に、切结书は「誓約書」「表明書」「声明書」「宣言書」「宣誓書」「保証状」となり、翻訳時には文脈から適切な訳をあてることになります。

また、切结は、affidavit(宣誓供述書)の訳語として使用される場合もあります。

労使関係、公正取引、環境保護、品質保証など、さまざまな分野で切结书が求められ、ほとんどの場合は片務契約(当事者の一方のみが責任や債務を負う形式の契約、反意語は双務契約)になります。

中国語「立书」の意味と訳し方

契約書などの法的文書を翻訳していると、立书(lishu)もよく目にします。

立书の構造は「立/书」(動詞/目的語)で、何らかを取り交わす、締結するの意味になります。

契約書で使われる場合は、ほとんど「立合同书」、つまり契約を締結するの意味になり、签订合同と同じ意味になります。

立书は特に、「立书人」(契約締結者)の形で文末の署名蘭に記載されていることが多いです。

「立书人」は、単純な契約書の場合には、締結者と訳せばほぼ問題ないです。

もし、切结书のような片務契約の場合には、立书人は「立切結書人」の意味なので、「誓約者」や単純に「氏名」といった形で訳出すると自然になります。

中国語をわかりやすく解説!

目次