「わかった」の中国語
知道了 明白了 懂了の違い
「わかった」「わかりました」を意味する中国語は、いくつかあります。
ここでは、そのうち日常的によく使う "知道了" "明白了" "懂了" を取り上げて、それぞれの具体的な意味や違いにふれたいと思います。
なお、これらの違いは厳密に定義されているわけではなく、つまるところ感覚に依存します。そのため、あくまで参考がてらにご覧ください。
1. 知道了
知道了(zhidao le)は、使い方がかなり広いです。
例えば、何か指示やお願いされたときの「わかりました」は、知道了 になります。この場合、明白了、懂了は不適切です。
何か説明や解説を受けたときの「わかりました」も知道了です。
わからなかったことがわかったとき(疑問がはれたとき)の「わかりました」は明白了がどストライクで適切ですが、知道了でもいけます。
適当にあしらう感じの「わかった、わかった」も知道了でOKです。
知道了はかなり汎用的に使えるので、とりあえず迷ったら知道了とも考えられます。
2. 明白了
明白了(mingbai le)は、基本的に何かわからなかったことがわかった、知道了よりも積極的にわかろうとしてわかった、というニュアンスがあります。そのため、学校や教室などの教えるシチュエーションではよく耳にします。
3. 懂了
懂了(dong le) は深々としっかり理解したことを表し、明白了よりも理解の程度が深く、わかろうと取り組んでいる姿勢も感じます。
明白がknowなら、懂はunderstandになり得ます。
また、懂は知道、明白と異なり、次のような可能・不可能を表す用法があります。日常生活では頻繁に使うので覚えておいて損はありません。
听得懂/听不懂:(聞いて)わかる/わからない
わからない:不知道 不明白 不懂
それぞれに不をつけることで否定形に、つまり「わからない」にすることができますが、基本的にそれぞれのニュアンスは上記と同じです。
まず、不知道は非常に幅広く使えます。わからなければ、それこそとりあえず不知道です。
不明白は説明を受けたり、考えたけど、わからなかったときに使います。そのため、还是(やっぱり)と併用することもよくあります。
我还是不明白为什么 ⇒ (考えてみたけど)やっぱりなんでなんだかわからない
不懂は、しっかり理解できない、難しかったり複雑だったりして理解できないの「わからない」になります。