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中国語:混乱しやすい「打折」
以前、日本のショッピングモールに服を買いに行ったときのことです。
購入しようとレジに行くと、そこにはアプリをダウンロードして会員になると、その時のお会計が "打一折" になると中国語で書いてありました。
えらく気前が良いなとは思いましたが、併記してある日本語の説明には「10%引き」とありました。あるある、な間違いです。
目次
「打一折」は90%引き
「打折」は、割り引くという意味のとてもローカルな中国語です。
具体的にどれぐらい割り引くのかは、"打" と "折" の間に数字を置くことで表します。しかし、これは注意が必要です。
例えば、冒頭のお店のケースでは"打一折" とありますので、お会計は10%になる、となります。要するに90%引きの意味であって、「10%引き」ではありません。
もし「10%引き」と表現したいなら、「打九折」とします。つまり、お会計は90%になる、という意味です。
なお、書き言葉では「打〇折」と表現しますが、広告や店頭ののぼり、割引シールなどでは「打」はつけずに、単純に「〇折」と表現することが多いです。
「打折」の使用例
以下に、よくみかける「打折」の表現をあげてみます。
- 9.5折 → 5%オフ
- 全场三折 → 全品70%オフ
- 最高八折 → 最大20%オフ
- 秋装一件8折,二件7.5折 → 秋物1点20%OFF、2点で25%オフ
中国語が難しければ英語で
日本人にとって、「打折」は誤解しやすい曲者です。なぜなら、日本語では「〇%引き!」と表現するのが一般的だからです。
日本語から中国語に訳すとき、中国語から日本語に訳すとき、いずれの場合でも数値の書き換えが必要になるので、広告やポップなどで使用する場合には、そもそも英語で「SALE 10% OFF」のように書いておくのが無難です。このような簡単なものであれば、わざわざ中国語で書かなくても、英語表記があればほとんどの中国の方は理解してくれます。