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奨学金減額返還・返還期限猶予
返還困難な事情と返還見通しの書き方・例文

日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金を金銭的に苦しいなどの理由で返せないときは、減額返還または返還期限猶予を申請することができます。これらを申請するときには、奨学金減額返還願または奨学金返還期限猶予願を提出することになり、そのどちらにも返還困難な事情と「今後の返還見通し」を記入する必要があります。

ここでは、返還困難な事情と今後の返還見通しの書き方として例文を掲載しています。例文はコピペOKですが、承認を保証するものではないので、あらかじめご注意ください。

「返還困難な事情」の例文

返還困難な事情では、支出について具体的に説明することが求められています。正直に返済が困難である状況を説明できれば、問題ないでしょう。

例文1

20XX年3月に大学を卒業しましたが、正社員として就職することができませんでした。現在は、アルバイトを続けながら就職活動を続けています。アルバイト収入は月に12万円ほどですが、支出が多く、毎月家賃に6万円、光熱費・通信費に2.5万円、食費に2万円が最低限かかっています。その他にも交通費や就職活動の費用がかさむとアルバイト収入だけではまかないきれず、不足分を親に負担してもらっています。この状況で奨学金を返済するのは困難なため、減額返還(返還期限猶予)をお願いしたく思います。

例文2

20XX年3月に大学を卒業しましたが、在学中に内定を取れませんでした。卒業後はアルバイトを控えて、親元で就職活動に専念しています。毎月の生活費は通信費7000円、食費2万円、交通費1万円、理髪代2000円、その他雑費で1万円ほどかかり、全て親が負担しています。私自身に収入はなく、在学中に支給された奨学金も残っていませんので、これから始まる奨学金の返済が困難になると思われます。鋭意就職活動に取り組み、収入源を確保できたらすぐに返還を開始したく思いますので、返還期限の猶予(返済金の減額)をお願いいたします。

例文3

大学卒業後、株式会社〇〇に就職しました。年収は280万ほどで、手取りでは230万円弱です。毎月の生活費として、家賃10万円、光熱費3万円、通信費1万円、食費3万円が最低限かかります。勤めで必要な勉強代や交際費もあわせると、月によっては支出が月の手取り額を超えてしまうこともあり、家計に余裕がありません。現状、奨学金を返すのが困難なため、返済額の減額(返済期限の猶予)をお願いします。

「返還見通し」の例文

返還見通しは、収入確保の見通しと言い換えれば記載しやすくなります。

例文1

就職活動に励み、来春には正社員として働けるように頑張ります。返済金を捻出できるようになれば、猶予期間の満了を待たずに(返済額を通常に戻し)、返済を再開しようと考えています。

例文2

来春を待たず、できる限り早く就職先を見つけたいと思います。現時点では、数社から面接の約束を取りつけています。就職のチャンスを逃さないよう、全力で就職活動に取り組みます。就職して給与が支給されはじめましたら、引っ越すよりも先に奨学金の返済を再開したい(返済額を通常に戻したい)と思います。

例文3

今後、会社では昇給の見通しがあり、また業績に伴い賞与も増えることが期待できます。日頃から節制に励むと共に、仕事に打ち込むことで、来年には奨学金の返還を再開したい(返済額を通常に戻したい)と思います。

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