もっと見る:日本語/教養
「頑張る」の言い換え/類語
日常的によく使う「頑張る」という言葉は、特に書き言葉として使う場合に、少し稚拙な印象を与えることがあります。
ここでは、ビジネスシーンを想定して「頑張る」をどのように言い換えるべきか、いくつか類語を取り上げて、例示します。
尽力する
尽力するとは、読んで字のごとく、力を尽くすという意味ですが、頑張るよりも硬めな言葉です。特にビジネスメールではよく使います。
例
言い換え前:なるべく早く納品できるように頑張ります。
言い換え後:なるべく早く納品できるように尽力いたします。
同様の表現に「ベストを尽くす」がありますが、こちらはややカジュアルな表現です。特に口語体で使うのがいいかもしれません。
例
言い換え前:なるべく早く納品できるように頑張りますので、ご安心ください!
言い換え後:なるべく早く納品できるようにベストを尽くしますので、ご安心ください!
励む
課されたノルマや目標に対して頑張って取り組む場合には、「励む」という言葉がピッタリです。
例
言い換え前:売上目標を達成できるように頑張ります。
言い換え後:売上目標を達成できるよう励みます。
全力で取り組む
より行動する姿勢を表したい場合は、「全力で取り組む」のような表現があります。特に、何か悪いことへの対応に使うことが多い印象があります。
例
言い換え前:不正を防止できるように頑張ります。
言い換え後:不正の防止に全力で取り組みます。
・・・
「頑張る」は、とてもカジュアルな表現ですが、だからといってビジネスシーンで使ってはいけないというわけではありません。使い方によっては、とても親密な印象を与えたり、意欲を伝えたりできます。
熱意あふれる方から「精一杯頑張りますので、宜しくお願いします!」といわれて悪い印象は持たないものです。
つまるところ、ケースバイケースで適切な言葉を選ぶのがより大切です。そのためにも、上記のような"引き出し"をぜひ増やしてみてください。