クリエイターインタビュー
ゲームクリエイターひさしAppさん 後編


ひさしは本名が久道なので、もじってつけました。
ネットをはじめたころ、ペンネームとして「ひさし」を使っていて、そのまま使い続けた方がわかりやすいかと思いました。
「App(アップ)」は、アプリ開発者だからAppです。よくエーピーピーと呼ばれてしまうんですがw
『バカ売れアプリ生活』のもとになったKindle本『自作ゲーライフ』の2巻目でインタビューしたTOMEさんという方が「tomeapp」だったので、単純に、じゃあ自分も「ひさしApp」でいこうとなりました。
でも、TwitterのURL(@後ろのメンション)ではAppはついていません。VCになっているんですが、これはもともとYahoo!ジオシティーズでバーチャルチャネルというサイトを作っていて、その頭文字から取りました。バーチャルチャネルは、要は個人ブログなんですが、学生時代にやっていたものなので完全に黒歴史ですw

なるほど!黒歴史でしたら公開しない方がいいですかね?

もうジオシティーズごと消滅したので公開しても大丈夫ですw

ありがとうございますw
ひさしさんは、誰もが知る大手ゲーム会社数社に勤めていた華々しい経歴をお持ちですが、個人活動においては、ほとんどオープンにしていないように感じました。これには何か理由がありますか?

自分の感覚では、会社の看板を出しすぎるのはそんなにカッコよくないと・・
ただ人にもよるし、十年、二十年と勤めていた人であれば、全然良いと思うんですが、私の場合は転職して入って何年かだけですので。
あと、当時は会社名を出してしまうと、上司に個人アカウントがバレちゃうのでw
ゲーム会社だと、自分がその会社に所属していることを公開すると、だいたい怒られると思います。宣伝の人とかは別ですけど。
やっぱり、そこから新作ゲームの情報とかが流れちゃうかもしれないので。
ただ、もう独立してだいぶ経つので、話が早いから経歴喋ることもありえます。

最近では特にコンプラ的な理由から社名が出せないこともありますもんね。それでも、やはりひさしさんの謙虚な性格が現れているように感じます。
ひさしさんがゲームを作ろうと思ったきっかけは何ですか?

はじめにJavaのSEをやって、プログラムができるようになったんです。
で、もともと、アニメーションFlashでネタFlashをよく作っていました、モナーが踊る、みたいな。
そんな折にFlashがバージョンアップして、アクションスクリプトっていうJavaScript補完の、要はゲームとか複雑なアニメーションを実現できるようになりまして。
JavaScriptとJavaは違うとよく言われますけど、結局変数も関数もある良く見た形式だったので、「あれ、これなんか作れるんじゃないかな?」と思って作ってみたら、キャラクターから弾を出すことができたんです。射撃みたいな。
あれ、じゃあこれ敵を出したら、弾が敵にあたるかなと思って、そこから作っていったら、割とゲームとして作れちゃって。
当時、そんなの作っている人はあんまりいなかったので、割と反響がありました。

そのゲームはどういう形で公開したんですか?

これはジオシティーズのサイトでトップページにどーん!と置いて、ブラウザーゲームとして公開しました。
YouTubeもまだ無く、下手したらFlashまとめサイトもあったかあやしいぐらいの時代でしたね。

そのゲームを公開するにあたって宣伝らしいことはしましたか?

そのゲームでは宣伝はしていないんですけど、その前にネタFlashを作ったときは、1回だけ明確にしたことがあります。
ネタFlashはモナーのアニメーションだったので、モナー板に自分で貼りましたw
当時は、よっぽどのことでなければ、宣伝行為ってそんなに嫌われなかったですね。

当時は宣伝に対して割と寛容だったんですね。
今は一転して、宣伝に対する目が厳しいような気がしますが?

ステマとかいろいろありますしね。
当時は逆に、需要が供給よりも圧倒的に大きかったです。クリエイターが全然いなかったので。

今「どうぶつスクールシミュレーター」の宣伝として、2chに投稿することは考えていますか?

考えてないですw
宣伝用の板とかでやっている人もいるかもしれないし、それはそれで全然良いとは思いますけど、宣伝行為は他の人にとって、そんなに気持ちの良いものではないとわかっている上で宣伝するのは、リスクが高いです。
あと、自分は学生のときのクリエイター目線から大して変わっていないんですけど、本を出版すると見られ方が変わってしまって、良かれ悪かれ自分のことが書かれていると聞いたことがあって。
それを見てしまったらショックを受けるかもしれない、こっちが勝手にショックを受けるのが嫌だな、というのはあります。

はじめてのゲーム作品では、開発にのめり込みすぎて、寝坊してやめたと聞きましたが?

当時、朝から夜遅い時間まで働いていて、しかも通勤が往復3時間ぐらいかかっていました。なので、開発は深夜からスタートすることになるので、そりゃいつかは寝坊するなってw
ほとんど寝坊したことがなかったので、結構へこみましたね。

無理がたたったんですね・・
根を詰めすぎて、身体を壊すようなことはなかったんですか?

新卒で入った勤め先から次の転職先あたりで、変な空咳が出るようになりました。
でも、この咳に対して「自分の身体を犠牲にしてまで頑張ってる感」を持ってしまいまして。
それで、咳を冗談半分にしていたら、本当に止まんなくなっちゃってw
それから10年ぐらいは咳が止まらなかったです。

その陶酔感は・・なんかわかりますw
でも、ひさしさんのツイートを見る限りでは、普段から健康を意識している印象がありますが?

お酒は飲み会でほんのちょっと飲みますけど、タバコはまったく吸わないですね。
あと、散歩が趣味で、そんなにグルメでもないので豆腐とか納豆で全然平気だったりします。
運良く健康を害する要素が少ない感じですね。
それと、ここ十年近くは、ストレスフルなサラリーマン生活を送っていないので、そんなには身体を壊していないのかと思います。
クリエイターっぽい性格が強すぎると、無理をしすぎて身体を壊すかもしれませんね。

そもそも生活が健康的だったんですね。
クリエイターの大敵でもある腰痛や肩こりもありませんか?

学生時代に合気道をやっていて、例えば座っているときや歩いているときにも姿勢が大事で、これを普段から意識していたおかげで、腰痛や肩こりもほとんどないですね。
性格がオタクだから良かったというか、身体の動かし方や姿勢をめちゃくちゃ調べたり、自分を実験台にしていろいろやったことがあって「身体マニア」なのが幸いしたのかなと思います。

自分のなかで休日を設定していますか?

法定休暇とあわせて、休日っぽく過ごしていますね。
別にいつ休んでも、いつ仕事をしても良いんですけど、周りが休んでいないと、こっちも休んだ気がしないですね。
駅に行って、ピリピリした空気をまとっている人を見るよりも、笑顔で遊んでいる人を見た方がやすらぐじゃないですか。
なので、法定休暇と一緒で、気持ち的に土日は土日で良いなと。

休日には何をしていますか?

家族がどこか行きたいといえば、基本的にそれに合わせています。
あと、最近では、都内は喫茶店がたくさんあるので、まだ行ったことのない純喫茶にひとりで行ってみています。

仕事や生活にメリハリをつけられていますか?メリハリをつけるコツなんかがあれば教えてください!

あまりメリハリはつけられていないです、特に子どもができたらつけづらいですね。
でも、メリハリをつけたほうが、仕事や作業パフォーマンスがあがると思います。
あと、個人だったら、人に会う機会も家族をのぞいてほとんどなくなるので、オフ会とか、話したり話を聞けたりする場をなるべく設けるようにしています。
特に、自分の場合では、結果的に散歩が良かったなと思います。最初はただ歩いていただけなんですが。

散歩は意識的にではなく、習慣的に昔からよくしていたんですか?
御徒町→お茶の水→日暮里まで7駅くらい散歩なう。深夜の国立科学博物館の激デカクジラはファンタジックw pic.twitter.com/83vVDZvTYB
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) February 23, 2020

歩いたことがない道や街を歩くのが好きだったので。
それで、ずっと家で作業をしていると、さすがにヤバイわっともなって、それで外を歩くみたいな。

おすすめの東京散歩コースがあったら教えてください!

上野から秋葉原まで、アメ横とか中央通り沿いを歩いたりとか、そこからなんだったら神田とか東京とか。
あと、東京と新橋の間、東京、有楽町、銀座、新橋みたいな感じで、テンションはあがりやすいですね。
ひなびた商店街も好きで、例えば、秋葉原の裏手にある、佐竹商店街みたいなところも結構好きですね。

基本的に夜散歩ですか?

日中は作業とか、家族とふれあったりするので夜になりますね。
今は子どもが早く寝るので、その前後のタイミングで出ることが多いです。

散歩から帰ってきても、お子さんを起こさないように静かにドアを開けて入るような感じですか?

そうですそうです、電子レンジの音とかも切っていますねw
火をつけてボコボコさせていると、子どもが起きちゃったりするので。

夜にいつもレンジで飯錬成していたのには、そういう理由があったんですねw
レンチン1人鍋作ろうw pic.twitter.com/PCBIUeke39
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) January 10, 2020

電気つけられないってのがあって、例えば寝室と台所が近いと、電気をつけると起きる可能性がだいぶあがるじゃないですか。
電子レンジなら薄暗くても使えるけど、さすがにコンロはちょっと危ういですよね。
コンロだと手間もかかるし、湯切りだなんだと、どんどん起きる確率があがっちゃう。
なので電子レンジばかり使っています。単純に楽だからというのもあるんですがw

自分的に最強レンジ飯ってありますか?

おいしいのは冷凍の讃岐うどんですね。丸亀製麺のぶっかけうどんに近くなるというか。
卵とか豆腐とかめんつゆ入れたら、あ、こんなに美味しいんだって。
豆腐とかは、レンチンでそのままあたためることもできます。

ひさしさんは、お子さんに対する育児方針や教育方針はありますか?

本人が幸せに生きていければ何でも良いんですけど、ただ自分もちょっと思っているのが、嫁さんが言っているように、今は英語を早めに覚えていった方が良いかなと思っています。
あと、個人的に家庭を持つに至ったのは、自分が合気道をやっていたからなので、合気道かそれに近い何かに対して、どこかのタイミングで興味を持ってくれたらおもしろいかなっと思っています。
合気道は、いろんな意味で健康になりやすいし、あと多少はネタが増えて会話がしやすくなるなって。

最近、プログラミング教育が話題ですけど、お子さんにプログラミングをやらせようと思いますか?

どこかのタイミングで人並みにやってくれれば良いかなと。
でも、もし本人が興味を持ったら、プログラミングでも何でもガンガンやってもらいたいですね。

お子さんにご自身のゲームをやらせてみることはありますか?

ちょっといじっちゃったことは何回かあります。
どうぶつスクールシミュレーターは、どうぶつを増やすボタンがあるんですけど、けっこう楽しそうにどうぶつを増やしていたのは見ました。

子どもはシンプルでわかりやすい挙動が好きですよね。

まだ文字を読めない子どもがいじれるのが、たぶん一番良いゲームだなっと思います。

ひさしさんは、特に喫茶店開発がメインだと思いますが、活動拠点の中心をアキバにする理由はありますか?
アキバのカウンターカフェでノーパソ開いて精神を鍛えようw pic.twitter.com/pleicsM08u
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) January 18, 2020

それは自分がオタクだからとしか言いようがありませんw
DNAのメインはコテコテの秋葉系オタクですが、中野系サブカルオタクとかも好きでちょっと混ざってるかもしれませんw
あと、アキバとかコミケに行くと、テンションがあがりやすいというのがありますね。
アキバに詳しくなりたい、なっといた方が良いかなという使命感もあります。
とはいっても、本当のアキバ系の人には全然かなわないと思っていて、一応オタクの端くれなら基礎教養として知っておかねば、という感じです。

ルノアールが多くて、スタバには行かないイメージがありますが?
理想的ルノアール pic.twitter.com/PwtGrRU6Xr
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) March 3, 2019

スタバは意識高い系なので・・自分は意識低い系で、ダサいことに価値を見出しているので、ちょっと毛色が違いそうと感じます。
あと、ちょっとイキリ表現すると、スタバのコーヒーがあんまり美味しくなくてw
スタバは豆があんまりスッキリしなかったので、前は好きじゃなかったんですけど、でも今はときどき行きますね。

ひさしさんはアイスコーヒー開発のイメージですが、アイスコーヒー以外も飲むんですか?フラペチーノとか。甘いモノもお好きなイメージですが。

バニラクリームフラペチーノはときどき飲みます。
はじめスタバに行ってたころは、もうこういうのしか頼んじゃいけないんじゃないかと思ってw
ブラック以外を飲まないのは、甘いモノを飲んで2時間も3時間もいると、口の中がどんどん甘くなってきて、あんまり口内環境が良ろしくないというのがあります。

ひさしさんが独立した具体的なきっかけはなんでしょうか?何をもって「イケる」と踏みましたか?

うーん、一瞬で答えが思い浮かばないので、漠然とした気持ちの集合体ですね。
全体的にやりたがりの性格で、プログラムも見た目も企画も、全体的にやりたい場合は大きな会社にいるよりも、一人でやった方が良いかなって。
それが向いているし、できるんじゃないかという自惚れがあったのと、できそうな土壌やストアがあったことですね。
あと独立に限らず、やったことがないことをやりたいというのはあります。

独立にあたって不安はありましたか?

不安はありましたけど、なんだろう。
独立直後の話をすると、メインの仕事が流れてしまったり、ヤバイなってなったことはあります。他のゲーム会社とかアニメ会社と組んでやることがあって、これが流れたりして、どうしようかなというのが、当時は結構ありました。
今は慣れてしまって、そんなすぐには死なないだろうと考えるようになっていますがw
あと、ヤバイ時ほど良いモノをつくる場合もあるので。
追い詰められた人が名作を作るとか割とあるので、これはこれで逆境もチャンスというか、スパイスかなとは思います。

会社勤めを続けていたら、得られなかっただろうモノはありますか?

人間的なおもしろさですね。
会社に勤めていたら、このインタビューでも上司や部下の愚痴や同僚とのどうでもいいせめぎ合いみたいなことに、どうしても普通の人だったらなりやすくなると思うんですけど、これとは全然違う、自分独自の体験ができることは、フリーとかクリエイターの良いところだと思います。

自分は組織に属さない方が向いていると思いますか?

そうですね、強いて言えば、会社にいたら上司とかに対してもっとこうすれば良いのにとか、チームとかもっとこうなってよとか、思うことが多々あるので。
ただ、結果が好きなので、結果を出すチームだったら、逆に一緒にやりたいなとは思います(自惚れ入ってますがw

独立時にはすでにご結婚されていたとのことですが、独立を切り出したとき、奥様からの理解は得られましたか?

得られましたw
これは本当に幸運だし、感謝しています。
あと、そこに行き着くまでに「こいつサラリーマンに向いてないな」と散々見てきているので。
結果的に相性が良かったんだと思います。

独立の話を切り出すときは迷ったりしましたか?

独立するときも迷いましたし、転職するときも迷いました。
でも、自分が迷っているよりは、嫁さんは(表面的には)迷っていなかったので、助かったみたいな。

小さなお子さんがいるご自宅で作業する難しさはありますか?
加湿器オワタw\(^q^)/ pic.twitter.com/tJjqabMUBY
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) December 25, 2019

部屋を締め切ると、物理的な換気も精神的な換気も悪くなるので、ちょっと開けておいた方が効率が良いんですけど、ちょっと開けるともう子どもがガンガン入ってくるのでw
部屋を閉めなきゃいけないのは、悩ましいといえば悩ましいですね。
子どもが泣くと気になってしまいますが、しょうがないというか・・

奥さんはそのあたりもご理解くださってる感じですか?

泣いているのになんで手伝わないの?みたいなことは、そのときそのときに言われることはないんですけど、でもやっぱり、相手も人間なのでたまっちゃうじゃないですか。
どこかで怒られたりすることもありますし、美味しいものを食べてもらうなり、自分のできる範囲で、ときどき懺悔を入れていくしかない・・という。それでごめんなさいしています。
基本怒られるしかないというかw
怒られる以外ないというか、もうできないというかw

奥さんの苦労もひさしさんの苦悩もお察しします!大変ですよね・・
そういう意味でも、ご自宅だと夜中の作業が多くなる感じでしょうか?

多くなりがちですね。
それ以外は集中できないというのは、確かにあるので。

夜中にひっそり生配信した「ひさしラジオ」はどこで収録していたんですか?
ひさしラジオ第0回を初めてしまいました\(^q^)/https://t.co/J1lH8lns5l
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) February 1, 2020

あれは、自宅の倉庫みたいになっている部屋を使いました。ただ、暖房とかなくて・・

ラジオ内で寒いって言ってましたもんね?

そうですねw
ちっちゃいファンヒーターがあるので、それを持ってきて、とりあえず試しに一回だけやってみました。

配信中、お子さんが起きたりはしなかったですか?

部屋の位置関係で、それは運良く大丈夫でした。

つまり、ラジオを収録する場は確保できたと?

一応はできました。
引っ越す前の部屋だとWi-Fiが届かないこともありましたけど、今度は運良くWi-Fiも届いたので。
ただ、よっこいしょと腰をあげて移動してまでやるのか、割と疲れている夜にやるのか・・
割と落ち着いたら、これからもやるかもしれません。

個人的にひさしラジオを楽しみにしているので、ぜひ続行希望ですw
そもそもなぜラジオを配信しようと思ったんですか?

ちらほらTwitterフォロワーの個人開発者の方がやり始めていて、その前後で「ひろはす」さんというかなりガチっぽい方の存在も後からですが知って、要はそういうムーブメントが起きていたからです。
あと、YouTubeで発信する時代になってきているので、ちょっとやっておこうかなと思いました。

ひさしさんはYouTubeをどのように使っていこうと思っていますか?

すでにやっているものとしては、アプリの紹介やアップデート情報の発信ですね。そこからリクエストがきたらいいなくらいに思っています。
動画を収益化するための登録者1000人の条件は、このままいけばクリアできると思います。
ただ、問題として、自分のゲームから来ると、半分以上は日本人ではないので、「ひさしラジオ」がわからないっていうw
実際、YouTubeのチャットでも、何語なのかわからない人が結構きていて、英語もわかるかあやしいという状態です。
ただ、今はまだ登録者も少ないので、割り切ってラジオもやって、ゆくゆくはラジオチャンネルと言葉を必要としない映像チャンネルに分けるかもしれませんね。
あと、動画は収益化されていなくても、多少足しになるので。足しというのは、ダウンロード数が少しは増えたり、興味をもってくれる人が増えたりということです。

宣伝ツールとしては有用な感じですか?

そうですね、要はダイレクトマーケティングですね。無料アプリですけど。
しかも自分が作っているものだから、変な感じもしないというか。
あと、今って、プレイ動画を30秒録って、それを無編集でアップしているんですけど、多分そうしないと続かないなって思って。
でも、だんだん演出や撮り方を凝っていけば、今より再生回数が増えやすくなるかなって思っています。

逆にYouTuberなどのインフルエンサーを使って宣伝してもらおうとかは考えていますか?

ちょっとですが考えています。
海外の登録者数200万以上のYouTuberが動画を配信してくれたりしましたが、普通の方でも駆け出しの方でも、配信してもらうのは全然ウェルカムです。
そのうち、開発が落ち着いたら、その界隈の人にダメ元でこちらから聞いてみようかなっと思っています。

ひさしさんは『バカ売れアプリ生活』でもふれていましたが、ダメ元でやる行動力がありますよね。とりあえずやってみよう!みたいな。

そうですね、ダメ元はもうダメなんで、別に失うものはないのでw

これからゲームクリエイターになりたい人、個人ゲームクリエイターとして独立したい人にアドバイスをいただけますか?

好きなものを好きに作るのが良いと思いますw
収益は、後から多少はどうにかなったりもするので。
あと、スタイルは別に副業でも全然良いだろうし、独立したり復職したりしている人もザラにいるので、好きに作るのが良いんじゃないかなと思います。
もちろん、今はこれが流行ってるからこういうマネタイズでこうしましょうというのはあると思いますけど、それはさておき、まずは好きに作るのが良いんじゃないかなって。
あとは、それらしいことをいうと、大抵しばらくはうまくいかないし、波もあるので気長にですかねw

爆死経験はひさしさんも多いですか?

全然ありますよw波もあるし。爆死ラインをどこに引くかにもよりますが。
あと、めちゃくちゃ煌びやかで儲かっているっぽい人は定期的に出てくるけど、おそらく相当の経験値を積んでようやくそこにたどり着いついた人(退場しなかった人)がほとんどのはずです。そうでない場合は多分長続きしないので、自分で爆死上等っていうのもアレだけど、打席・確率・波と向き合うのは大事だと思います。
あと最初はもう全然うまくいかない前提だけど、長くやっていれば、何が報われるかとは言わないけど、本人の人生が報われると思います。
その結果、知識とか資本力とか人脈とか増えるだろうし、それはそれで楽しいと思いますし。 まぁ、何かあっても普通は死なないのでw

そう聞くと、肩の力が良い感じに抜けますね!
ひさしさん、長々とありがとうございました!
幅広くディープな内容となりましたが、インタビュー中にはビックリするようなお話、楽しいお話しをオフレコでも聞かせてくれました。気になる方は、ぜひひさしさんに突撃してみてください!
7万いいね、おめでとうございます\(^o^)/!
これ恐ろしくマズいなあと思ってたら、犬用だった・・(^q^) pic.twitter.com/lqlH1YKdxD
— ひさしApp@どうぶつスクール個人開発 (@Hisashi_vc) February 27, 2020
ここからは、ひさしさんご自身のことについて伺いたいと思います。
まず「ひさしApp」という名前に何か由来はありますか?