英語の名言:いいこというなぁ "Dicky Fox"
印象深い登場人物 Dicky Fox
こんにちは!オフィスペンぎんです。
トム・クルーズ主演の映画『ザ・エージェント』(原題:Jerry Maguire)。ミッション・インポッシブル1と同時期に公開された映画ですが、それぞれの作品で全く異なる顔を見せるトム・クルーズは役者ですね。『ザ・エージェント』は、見ていてついつい笑みがこぼれてしまう、心温まる良作でした。
この映画の特徴ともいえるのが劇中に登場する "Dicky Fox" なる人物です。物語とはまったく関係なく、ときおり現れては「名言」を残す謎の人物 Dicky Fox。人生に達観しているかのような彼の言葉は、どこか心に響くものがあります。
以下、ネタバレ含みます。
Dicky Fox はメンター
スポーツ・エージェント "Jerry Maguire"(トム・クルーズ)は、金が全ての業界に疑問を抱き、ミッション・ステートメントに理想の在り方を綴ります。ところが、これがきっかけで会社を解雇される事態に。ただ一人、ジェリーの考えに共感した同僚 "Dorothy Boyd"(レニー・ゼルウィガー)と共に会社を去ります。ふたりは、理想を求めて仕事を進めるも、なかなかうまくはいきません。
物語はこのように進みますが、Jerry の生きざまに併走するよう、ところどころに Dicky Fox の「名言」が流れます。劇中では、Jerry と Dicky Fox が会うこともなければ、その関係について言及されることもありませんので、まったくの無関係とも解釈できます。Dicky Fox が何者なのかは、特に説明もないし、また調べてみてもやはり推測の域を出ません。
しかし、Dicky Fox の言葉は力強く、心に触れるものがあり、勇気を与えてくれます。登場時間はすべてあわせても1分に満たないぐらいですが、彼の言葉は強く印象に残っています。おそらく、"Dicky Fox" で検索して本記事にたどり着いた方も、同様に感じたのではないでしょうか。
海外のネット上では、Dicky Foxは Jerry の "Mentor" と解釈されています。Mentorとは、最近では日本でもそのまま「メンター」と言ったりしますが、あるべき姿に導いてくれる人といった意味です。
Dicky Fox の名言
では、劇中のDicky Fox の名言を拾い集めてみましょう!
Dicky Fox 名言集
- The key to this business, is personal relationships.
訳)この業界で大切なのは、人とのつながりだ。
- I love getting up in the morning, I clap my hands and say “This is going to be a great day!”
訳)朝起きるのは最高だ。手を叩いては「さぁ、素晴らしい日の始まりだ」とね。
- Unless you love everybody, you can't sell anybody.
訳)人を愛さない限り、誰も売り込むことなんてできない。
- Roll with the punches, tomorrow is another day.
訳)苦しさに耐えよう、明日は明日の風が吹く
- If this is empty, this doesn't matter.
訳)ハートがなければ、頭があってもしょうがない。(劇中では、はじめのthisで胸を指し、次のthisで頭を指しています。)
- Hey, I don't have all the answers. In life, to be honest, I failed as much as I have succeeded. But I love my wife. I love my life. And I wish you my kind of success.
訳)私だって何でもわかるわけじゃない。人生において、成功と同じぐらい失敗もしたんだ。だけど、愛する妻がいる。愛する生き方がある。こんな風に成功してほしいんだ。
Dicky Fox の言葉は、人生に迷ってしまった、生き方に悩んでしまったときに聞くと、どこか勇気をもらえるます。でも、やはり「ザ・エージェント」本編を見ながら、金言にふれる方が、より染み入るものがあると思います。一昔前の映画ですが、「充実した生き方」や「あるべき姿を追う姿勢」をテーマにしているので、いつ見返しても感動が沸き起こります。
ちなみに、映画マニアの友人に『ザ・エージェント』の名言といえば?と聞いたところ、"Show me the money!" が返ってきました。