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税金をクレジットカードで支払えるアプリ「モバイルレジ」

キャッシュレス決済が普及する中、さまざまなシーンでクレジットカード決済が利用できるようになりました。

これまで対応してこなかった税金(公金)も、全てではありませんが、一部クレジットカードで支払えるようになりました。

しかし、税金をクレジットカードで納付するには所定の手順があります。

目次

税金をクレジットカードで支払う新しい方法

従来、「Yahoo!公金支払い」を利用することで、クレジットカードで一部の税金を納付することができました。

最近では、この他に選択肢が増え、NTTデータが運営するアプリ「モバイルレジ」を使ってもクレジットカードで納付できるようになりました。

※いずれも全ての自治体の全ての税金に対応しているわけではありません。

クレジットカード対応税金決済アプリ「モバイルレジ」
※アプリのトップ画面

決済アプリ「モバイルレジ」

モバイルレジは、対応する請求書のバーコードをスマホで読み取って、手軽に決済ができるアプリです。

決済方法は、ネットバンキング、口座引き落とし、そしてクレジットカードから選べます。わざわざコンビニや金融機関などの窓口に行かずとも、アプリを経由して納付書の払い込みができます。

モバイルアプリは、住民税、自動車税、固定資産税など税金をクレジットカードで支払えるのが特徴的です。

モバイルレジは、一応、税金の他に一部の公共料金や通販代金を支払えるとありますが、対応している自治体や企業が少なく、また通販代金であればそもそも商品購入時にクレジットカード決済をすれば済む話です。

しかし、税金をクレジットカードで支払えるという点で大きなアドバンテージがあります。

モバイルレジの使い方(クレジットカード決済手順)

  1. アプリをダウンロードします(iOS Android)。
  2. アプリを立ち上げ「バーコード撮影開始」を押します。
  3. カメラが立ち上がったらスマホを横にし、バーコードを撮影します(注:QRコードではありません)。
  4. アプリがバーコードを正しく読み取ったら「確認」を押して進みます。
  5. 支払内容を確認して支払方法「クレジットカード」を選択します(クレカ対応していない場合は「クレジットカード」は表示されません)。
  6. 決済手数料などの条件を確認したら、「確認した」にチェックし、「同意する」を押します。
  7. クレジットカード情報を入力したら「次へ」を押します。
  8. 支払内容を最終確認したら「決済実行」を押します。
  9. 支払完了画面になり取引番号を控えます(スクショが楽)。

税金をクレジットカードで払うと得?損?

モバイルレジは、無料アプリです。また、登録料や会費なども発生しません。

ただし、あらゆるアプリに共通することですが、通信に係る費用(パケット代)は自己負担です。

また、クレジットカードで支払う場合には所定の手数料がかかるのが要注意です。

手数料は自治体や税種によって異なります。

住民税、自動車税、固定資産税など、一般的に税金は金額が大きいので、クレジットカードの還元ポイントも大きくなります。

クレジットカード払いで得するかどうかは、ケースごとに還元ポイントと手数料を天秤にかけなければわかりません。

金額上限は30万円

モバイルレジで1納付書あたり払い込み可能な金額上限は30万円です(公式サイト「電子決済等代行業に係る利用者に対する説明」より)。

もし、クレジットカードの利用可能枠がそれ未満なら、その利用可能枠に準じることになります。

モバイルレジの安全と安心、使用感

確実に納税できるかどうかよりも、クレジットカードを使う以上、安全性を懸念する人も少なくないと思います。

安全と考えるひとつの指標はNTTデータが運営しているということでしょう。

大企業=安全、と短絡的に捉えるのは問題があるかもしれませが、アプリ自体は2011年10月から提供されていて、税金の決済代行には一定の実績があります。

モバイルレジの大きな欠点ともいえるのが、安心感が薄いことです。

モバイルレジは、窓口で支払わない以上、押印された払込証(領収書)が手元に残りません。クレジットカードの場合、現状、しっかり支払ったことを確認するにはカードの利用明細を見る他ありません。決済内容が利用明細に即時反映するわけではなく、反映までにやや時間がかかるのが一般的です。

また、アプリのインターフェイス(デザイン)が非常に安っぽいのも、不安感を生んでいます。本当に業界最大手が運営するアプリなのかと疑うほどの安っぽさであるため:

「このアプリ、本物?」
「クレジットカード情報なんて入力して大丈夫なの?」
「本当に納税できてるの?」

というように、不安を助長させているのが、口コミから読み取れます。

その他、筆者が実際に使用してみたところ、バーコードがやや読み取りづらく感じたり、読み取った後の確認画面がエラー画面のようなデザインで一瞬困惑したりしました。前者は明るい場所でスマホを横にすればすぐに読み取ってくれるようになりました。

安心や使用感の面でやや劣るところがありますが、アプリには通常アップデートがあります。モバイルレジも規模拡大に伴い、今後ユーザーがより安心してスムーズに使えるようになるかもしれません。

モバイルレジが使えない?

モバイルレジをダウンロードしたはいいけど、使えなかったという口コミが目立ちました。

しかし、どうやらその多くは間違えてQRコードを読み込んでしまっていたようです。

モバイルレジで読み取るのは請求書に印字されているバーコードであって、QRコードではありません。

また、バーコードを読み取る際には、スマホを横にします。

モバイルレジに対応していることを表す納付書裏面の案内・QRコード
※納付書のQRコードでは決済できません

モバイルレジを使うと、クレジットカード対応最後の牙城ともいえる「税金」をクレジットカードで支払うことができます。

政府によるキャッシュレス決済の推進を背景に、今後税金(公金)や公共料金をクレジット決済するニーズは高まると思われます。

これに伴い、モバイルレジで支払える税金や公共料金はもっと増え、アプリも次第に改善されるかもしれません。

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