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マネタイズ成否を握るユーザー数を確保するには

ウェブサイトを作って、コンテンツを注入したら、ユーザー(訪問者)のアクセスを待つことになります。

「待つ」とは書きましたが、実際には意識的にユーザーのアクセスを促す対策を講じないと、十分なPV数(ページビュー数、ページが開かれた回数)を得られず、収益も望めません。

ウェブサイトのマネタイズはここからが長く険しい道になりますが、やみくもに対策を打つのではなく、ユーザーアクセス(トラフィック)やキーワードを分析し、効果的な対策を講じるのが収益最大化につながります。

目次

ユーザーがウェブサイトを訪問する経路

まずは、ユーザーがどのような経路をたどってウェブサイトにアクセスするのか整理します。

なお、ユーザーがウェブサイトに訪問する経路は、マネタイズの分野では「チャネル」というので、覚えておくとググりやすくなります。

チャネルは、大きく3つに分けられます。

①検索(サーチ)

ユーザーが検索エンジンの検索結果からアクセスすること。自然表示(オーガニックサーチ)と、広告料を支払って上位に表示してもらう有料表示(ペイドサーチ)がある。

②リンク(リファラル)

ユーザーが他ウェブサイトに設置されるリンクを踏んでのアクセスすること。

③直接訪問(ダイレクト)

ユーザーがブックマークやリーディングリストから、またはURLを直接入力してアクセスすること。

自然検索による流入を狙う

結論からいうと、PV数や収益額に対するインパクトは、検索による流入が最も大きいです。そのため、サイト運営者のほとんどは、検索で自然に上位表示される対策を取ります。この対策をSEO(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)といい、検索エンジン最適化を意味します。

よく検索されるキーワードで、Google検索の上位に表示されるようになれば、安定した収益が期待できます。しかし、よく検索されるキーワードというのは、すでに非常に多くの競合が取り合いをしているので、資金も技術も知識もなしに対抗するのは困難です。

従来、高額キーワードというものがあります。高額キーワードとは、そのキーワードに応じて配信されるアドセンス広告のクリック単価が高いものをいいます。しかし、高額キーワードはすでに多くの競合に目をつけられ、自然検索で上位を勝ち取るのは個人レベルでは困難です。

高額キーワードの例:
  • 金融系
  • 例:ローン、クレジットカード、キャッシング、融資、借りる、低利子・・など

  • 投資系
  • 例:不動産投資、FX、バイオプ、優良株、〇〇必勝法、〇〇勝ち方・・など

  • 保険系
  • 例:生命保険、終身保険、自動車保険、学資保険・・など

  • 美容系
  • 例:脱毛、インプラント、毛穴、コスメ、美顔器、エステ、サロン・・など

そのため、特に個人がアドセンスでマネタイズをはじめる場合は、複合キーワードで攻めるか、ニッチなキーワードで攻めるか、そのふたつを組み合わせるのが現実的です。ユーザーが一定数確保できたら、次第にキーワードの間口を広げるのが常套手段です。

SEOにこだわりすぎるとウェブサイトが育たない

ウェブサイトを検索上位に引き上げるSEOには、あまりこだわりすぎない方が良い場合もあります。

特に、技術的なSEOにこだわりすぎて、コンテンツをおろそかにするケースがとても多いです。

むしろ、過度にSEOにばかり注力してしまい、コンテンツが育っておらず、ユーザーが定着しないというのは、誰しもが一度は踏み間違える道かもしれません。

あくまで、ユーザーを獲得するのに最も大切なのは、コンテンツです。これは、検索ランキングを決めるアルゴリズムを作っているGoogleも、ずっと昔から同じことを言っています。大切なのは、ユーザーを満足させることであって、SEOはコンテンツあってのSEOです。

また、コンテンツを充実させることは、広義のSEOともいえます。Googleは、ユーザーのサイト滞在時間や離脱具合をウェブサイトの評価基準としています。そのため、いくら技術的なSEOを講じて見せかけだけよくしても、コンテンツが良くなければユーザーがすぐに去ってしまい(競合の別サイトに流れてしまうのは最悪です)、結果的に検索順位が引き下げられるのがオチです。

特に、長期的なサイト運営では、SEO以上に、コンテンツの拡充に労力も資金も注ぐべきでしょう。

なお、技術的なSEOの具体的な方法に関しては、もはやネット検索ですべての情報が手に入ります。誰も知らないSEOというのはありませんので、情報商材などのうたい文句には気をつけてください。「ペンギンの教室」でも、後日主なSEOの方法について概説します。

ユーザーの獲得は、冒頭でもふれたとおり、長く険しい道です。

思うようにユーザーがアクセスしてこなくて、途中であきらめてしまう人もとても多いです。そのような廃墟となったウェブサイトが、今もネットの海に浮かんでいます。

大切なのは、あきらめないことですが、そのモチベーションを維持するためにも、いろいろな工夫が必要です。

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