わかりやすいテアニン
テアニンとは
テアニンは、お茶に多く含まれるグルタミン酸(うま味成分)です。
1950年、京都府立農業試験場で玉露から発見されました。
テアニンの名は、お茶の旧学名に由来し「Thea sinensis」から「Theanine(テアニン)」と名付けられました。
テアニンは、玉露をはじめとする、高級なお茶に多く含まれています。
1964年に、食品添加物として指定を受け、様々な食品へ利用されるようになりました。
安価なお茶も、テアニンをプラスすることで高級な味わいに変化するため、製造過程でテアニンをプラスしている缶やペットボトルのお茶もあります。
2015年以降は、テアニン入りの機能性食品も多く販売されるようになりました。
テアニンの持つ効果・効能
うま味成分として知られるテアニンですが、食品の味を良くするだけでなく、身体に嬉しい効果があることでも知られています。
その中でも有名なのが、リラックス効果や安眠効果、PMS(月経前症候群)の症状改善、運動能力の向上、疲労回復、記憶力アップ、うつ病などの症状改善などです。
緑茶には多くのカフェインが含まれていますが、コーヒーを飲んだ時のように覚醒してしまうことなく、なぜか心が落ち着くでしょう。これにも、テアニンが大きく関係しています。
研究、実験の結果でも、テアニンが脳の神経細胞を守ることや、リラックスしている状態を表すα波が多く出ることが証明されました。
寝つきが悪い、ストレスを抱えている、PMS期のイライラが辛い、運動や勉強のパフォーマンスを向上したい、疲れが溜まっている、心の病に悩まされている……という場合は、テアニンを取り入れることで、心身ともに楽になっていくでしょう。
テアニンの取り入れ方
テアニンは、玉露などの高級茶葉に多く含まれています。
その際、ぬるめのお湯や冷水を使用して淹れると、より多くのテアニンを抽出できるでしょう。
時間をかけてお茶を入れる時間がない・・
高級茶を購入する余裕がない・・
という場合は、水で溶かすだけテアニンを摂取できるスティックタイプのお茶や、テアニン含有のサプリメント、ゼリー、ジュース、キャンディ、グミなど、幅広い商品が販売されています。
ストレスや心身の不調が気になったら、自分に合ったタイプのテアニン商品を、毎日の生活へ取り入れてみましょう。
まとめ
- テアニンはお茶に含まれるグルタミン酸(うまみ成分)
- 高級な茶葉に多くのテアニンが含まれている
- 食品添加物、機能性表示食品に指定
- リラックス効果や心の不調を改善してくれることで注目
- お茶だけでなくサプリメントやゼリー商品も人気