わかりやすいチンキ
チンキとは
「チンキを使ってリラックス」「ストレス解消にはチンキを」「チンキを使って肌つややかに」「眠れない夜にはチンキを」
まるで万能薬のように取り上げられているチンキ。チンキっていったい何でしょうか。
チンキとは、主にハーブをアルコールに浸して、エキスを抽出したものをいいます。チンキはハーブの有用成分をグッと引き出したもので、さまざまな用途に使われます。
どこか懐かしく昭和モダンな響きのあるチンキ、これはオランダ語の"tinctuur"が由来といわれています。英語では、ティンクチャー(tincture)といい、最近ではチンキと呼ばずに、単にティンクチャ―、あるいはハーブティンクチャーと呼ぶことが多くなってきました。
むかし『ドラえもん』で「たたりチンキ」という秘密道具がありましたが(てんとう虫コミックス第40巻)、たたりチンキのチンキは、このチンキのことです。たたりティンクチャ―とか改称してしまったら、どこかおどろおどろしさが欠けてしまいますね。
チンキは、使うハーブや作り方、使い方によってさまざまな形になるので非常に奥深く、SNSにも映えます。特に、美容や健康に敏感な女性を中心に人気があるようです。
チンキの効能
チンキは、使うハーブ(生薬も使えます)によって、具体的な効能は変わります。ですが、多くの場合、基本としてハーブに由来するリラックス効果と、アルコールに由来する血流促進の効果は得ることができます。使い方に応じて、使用するハーブを選ぶのがよいでしょう。
また、チンキはオーガニックな有用成分を使うため、健康の他、美容にもしばしば用いられます。
チンキの使い方
チンキは、薬というわけではないので、決まった使い方があるわけではありません。飲んでもよし、肌に塗ってもよしです。
例えば、次のように使うことが多いようです。
- ホットミルクやお湯に数滴たらして飲む。
- 洗面器にお湯をはって、数滴たらして、足湯をする。
- お風呂にいれて入浴剤として利用する。
- 化粧水として利用する。
チンキはアルコールを使っているので、過剰な使い過ぎには注意が必要です。また、使用するハーブや生薬によっては、身体にあわない、場合によってはアレルギー反応を起こす可能性もあります。まずは、数滴ずつ試しながら使ってみて、自分に合っているかどうか、自分の適量はどれぐらいかを把握しましょう。
また、アルコールを飛ばさずにチンキを服用する場合(加熱しないなど)、要するに酔っぱらうことになります。そのため、運転前や運転中の服用は厳禁です。
チンキの作り方
チンキは、商品として購入することもできますが、自分で作る人も少なくありません。なぜなら、チンキは簡単に作ることができるからです。普段からリラックスするのにハーブティーやアロマハーブを利用している人が、好きが高じて、チンキを作ってみるというケースが多いようです。
チンキを作るには、ハーブとアルコール(ウォッカなど)、そして密閉できるガラス製の保存容器と茶こしがあればOKです。茶こしではなく、コーヒー用のフィルターを使うと、微細な葉っぱも取り除けます。
簡単な手順は、①容器にハーブとアルコールを入れる、②密閉して冷暗所に1週間~1カ月ほど保管する(ときどきひっくり返す)、③茶こしでこす、です。
アルコールに弱い人はチンキが使えない?
チンキは、アルコール(度数の高いウォッカやブランデー、ウイスキー、ラムなど)を使います。しかし、アルコールに弱い人も少なくありません。そのような場合、アルコールではなくリンゴ酢で代用できるかもしれません。
ハーブチンキというよりも、いわゆるハーブビネガーというものです。ただ、お酢である以上、使い方はチンキほど広くはないかもしれません。
まとめ
- チンキはハーブをアルコールに浸してエキスを抽出したもの。
- チンキの効果は「リラックス」と「血流促進」+α
- チンキは簡単に作ることができる
- チンキは使用前にカラダにあうか試す
- アルコールがダメならリンゴ酢で代用してみる?