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得意先/取引先の意味と違い

ビジネスで頻繁に目にする「得意先」は、字面から誰を指しているのか推察できないため、混乱を招くことがあります。答えからいうと得意先=顧客です。以下、詳しく解説します。

得意先は顧客のこと

現代のビジネスにおいて、得意先は顧客を指すのが一般的です。「お得意さま」という言葉が常連客をイメージさせるよう、得意先というと「常連の顧客」と考えたくなるかもしれませんが、常連であってもなくても、顧客であれば得意先です。

顧客を別の言い方で表すと、販売先です。商品やサービスを買ってくれる側です。

まとめると、次のように同義的な関係になります。

得意先 = 顧客 = 販売先

また、得意先を英語でいうとcustomersまたはclientsになります。

得意先と取引先の違い

得意先と似た言葉に取引先があります。

得意先は顧客だけを指す一方、取引先は顧客の他にも、取引(金銭のやり取り)がある相手を含めることができます。「ことができます」といったわけは、話し手や文脈によって、取引先は顧客を指したり、仕入先を指したり、あるいはその両方を指したりと変わるからです。

得意先は言葉の成り立ち的にまぎらわしく、また取引先は意味する範囲が広いため、人や会社によって解釈が異なる場合があります。例えば、購入頻度が高い顧客または購入額が大きい顧客を得意先と呼び、そうではない顧客を取引先と呼びわけるケースもないとはいえないため、ケースバイケースで判断すべきときもあります。

取引先の具体的な意味や英訳などについては、意外と難しい?取引先を英語でどう表現するかをご覧ください。

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